2015年3月14日土曜日

京都筋宇野系らんちゅうの選別 : 背の太さと高さ

冬眠明けの二歳です。


 左上で2時方向を向いている魚は、一見背を太く見せますが、背の高さでごまかしている魚です。

 単に体高が高いというよりも、背の筋肉が太く大きいので、背がこんもりと盛り上がっているような構造になっています。

背だし(後頭部と背の境目)がかなり鼻先の方へ突っ込んでいるのがわかるでしょうか?

背の筋肉が嫌な感じに持っている(盛っている)魚の特徴です。

この角度ではわかりにくいですが、目幅はそこそこあるのですが、頭蓋骨(おでこ)が細いです。

こういうタイプは、上見では、背が太く見えるので、胴を重視する選別の場合、良魚とされることもあるようですが、どうでしょう...
親になり、兜巾が膨隆してくると背だしの欠点を隠し、 目下が張り出してくると、頭蓋骨の細さを隠してしまうため、より一層、良い魚に見えてくるようになります。
 でも、個人的にはあまり点数の良い魚ではありません。

背の筋肉は「大きく太く」ではなく「低く平たく」なって欲しいのです。

そのためには、頭蓋骨のおでこも広くなければなりません。

この魚のような魚を当歳、二歳の頃に、背の筋肉が盛った魚として認識し、それを分かった上で飼育していかなければ、上から見ると太く見えるけど、少し角度が変わると、なんか嫌味のある魚が多くなってしまうのではないかと思っています。



微妙な違いですが、 上の二匹の背の筋肉の付き方の違いが、わかるでしょうか?
(ちょっとピンぼけなので、また写真撮っておきます)

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