2014年4月28日月曜日

明二歳の宇野系らんちゅう(胴の質を見る)

我が家では、頭と胴がコンタック600のカプセルからタバコのフィルター部分ぐらいの大きさになった頃に、頭骨や胴の雰囲気が良く、ついでに尾型の良い魚を15匹ぐらいピックアップして少し大きめに飼います。
(大きめといっても会用をやってる人からしたら豆粒ですけどね)

そういった魚は、この時期、こちらの写真ぐらいに成長します。



2枚の写真は、同じ3匹を撮影したもので、1枚目の写真の左上の魚が2枚目の真ん中、同じく1枚目の真ん中の魚が2枚目の左、1枚目の右端が2枚目の右端です。

それぞれの魚について、少し解説しておきます。

A)1枚目の左上(2枚目の真ん中)

 背を抑え、首を上向きに付けた質の良い骨格をしています。
吻端の土台が発達しているので顔が四角く見えますが、目幅やおでこも広く、良い魚です。



B)1枚目の真ん中(2枚目の左)

3匹の中では背幅が寂しいですが、腹付きが控えめなので兜巾型の魚かもしれませんね。
目幅、おでこの幅は良いので、兜巾タイプなら良い魚になるでしょう。

C)1枚目の右(2枚目の右)

 水なす型の腹構えを持つ会用魚という感じなので、背幅が寂しくなりやすい型なのですが、
この魚は十分な背幅を持っています。
同胎の水なす型の魚はBの魚ぐらいの背幅が多いのですが、この魚は一見して太いと思わせる背幅を持っている貴重な魚です。


Aは、背幅の充実した柔らかい魚に育っていってくれれば、次世代の本命種親でしょう。
Cは、 会用を採りたい場合の配合に使えそうですね。
Bは、4歳ぐらいまでは吻端も兜巾も出ず、見栄えのしない魚になりそうですが、古魚になってから化けてくれることを楽しみにキープしておく魚って感じですね。

2枚目の写真で、BとCの背幅感を見分けられるようになったら、あなたも胴フェチかも(^_^;)



ちなみに、ピックアップされなかった残りの魚達は、現在これ↑ぐらいのサイズです。
小さいですが、ちゃんと質を見て残しています。
左の魚はBと同じタイプ。真ん中はCに近いタイプで、より背幅が太いです。ただ伸びない(丸手)かもしれません。
右の魚はAに近いのですが、より柔らかみを持つ魚です。
どんな風に育つでしょうね(^_^)

2 件のコメント:

  1. またまた、こんばんは

    勉強になります。
    説明と一緒に見れば分かるのですが、さて洗面器でこの違いを何十匹の中からはまだまだ無理ですね・・・

    参考にして勉強します。

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    1. 毎年意識して見るようにすると何となく違って見えるようになってくると思いますよ(^_^)

      また、別の血筋の同じぐらいのサイズの魚の写真をアップしますので、見比べて見て下さいね。

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