2013年8月21日水曜日

瘤太郎のこだわり

このブログを楽しんでもらうためには、私の基本的な考えを知っておいてもらうほうが良いですよね。

瘤太郎のこだわり

1)らんちゅうを「筋(すじ)=血統」として改良することを楽しむ

 一匹の優等魚を作ることよりも、仔出しの良い系統を作ることを目標にしています。
 残念ながら、私には時間的にも設備的にも優等魚を目指して飼い込む余裕はありません。
 会向きのキズの少ない仔は、小さいうちに誰かに託してしまいます。
 些細なキズを見るよりも、良い所を沢山持つ魚を安定して出せる筋を作りたいと思っています。

2)ランチュウには、いくつかの型があって、型それぞれに、より美しい表現がある。
  型それぞれに整った形質を持つ筋を作る。

 一般的には、兜巾タイプ、獅子頭タイプ、龍頭タイプというような頭の形を基本にしたタイプ分けがされますが、もう少し細かく分けることができるようです。
 また、あるタイプの頭には、あるタイプの胴の型が似合うという傾向もあるようです。
 そういった、タイプの組み合わせを、整えて、より良い魚を作っていきたいのです。

3)尾でハネるのが一番手っ取り早いが、尾でハネると、尾以外のパーツの形質の良し悪しを見る前にハネてしまうことになるので、多少の尾の問題は、ハネの対象としない。

 奇形魚・不正魚(サシ、ツマミ、ホタテ、背のゴツなど)をハネた後、尾型と尾張りで跳ねれば、生後2ヶ月で生まれた魚の8割はハネることができるでしょう。
 しかしながら、それでは、骨格の良さや、肉瘤の質を見ることなくハネてしまうことになります。
 瘤太郎は、尾は一番遺伝の振れの大きいパーツだと思っていますので、遺伝的には尾よりも骨格や肉瘤の質の保存を優先しています。
 そのため、多少尾の張りが悪くても(場合によってはすぼけていても)、マクレがあっても、残しています。

4)病気にさせない。病気で多数落とすのは、尾でハネてるのと同じこと...

 2歳以降でエラになると、治すのが大変だから、当歳のうちにエラにかけておくという考えで、当才魚を半分ぐらい殺すような飼い方をすることもあるようですが、瘤太郎は二歳以降もエラにさせない飼い方を重視し、当歳をエラにかけて減らすようなことはしません。

5)残った魚の減らし方

 尾でハネず、病気にさせないので、多数が残ります。
 多数残ったままでは大きくならず、ポテンシャルを発揮させることができません。
 そのため、多数残した中から、いくつかのタイプをピックアップして、少数で別飼いし、大きくします。

 それでも残る魚を減らさなければならないので、奇形魚・不正魚をハネたあとは、その腹の平均とくらべて、細い魚、あまりに長い魚、あまりに小さい魚等を跳ねていきます。

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