2013年8月21日水曜日

我が家の筋の構成

我が家では、魚の骨格(基礎)を作る軸となる筋と、質の良い肉瘤の遺伝子を維持するための筋、そしてまとまりの良い会用の魚を出すための筋の3つに分けて飼育しています。

種用系統(軸)

 骨格や肉付きと肉瘤の形を重視した筋で、我が家の軸となる筋です。

 基本的にインブリード(直系交配)です。
我が家の種用系統の参考魚
我が家の種用系統の参考魚

 上の写真の3匹の場合、左と真ん中は、目幅や背幅、背から腹にかけてのふっくら感などが良くて残しています。右の魚は、二匹に比べると細いのですが、首が上向きに付いているので残しています。




兜巾系統

 良質な兜巾の遺伝子を維持するための筋です。
 兜巾の質は、形、大きさ、肌質で評価します。
 魚が細く、硬くなっていく場合、片親を種用系統から 導入して交配する場合があります。

我が家の兜巾系統の宇野系らんちゅう(参考魚)
我が家の兜巾系統の参考魚

我が家の兜巾系統の宇野系らんちゅう(参考魚) の横見
我が家の兜巾系統の参考魚の横見


 上の1枚目の写真の魚は、しっかりした目幅=広いおでこに、幅のある兜巾が乗っています。
 兜巾の前端部の膨隆感があり、兜巾の表面にブツブツ感が無く、比較的ツルンとして
 いることも気に入っている点です。
 同胎で、もう少し細身に出た魚は、もっとツルンとしてます。

 2枚目の写真は同系統の別の魚ですが、兜巾の高さと形を見てもらうために撮った写真です。
 まだ、若い魚なので、ここからどのように成長していくのか楽しみです。




会用系統

 総合的なバランスを重視している筋です。
 少し短寸に仕上がるように交配を整えています。
 選別では、系統としての種親選びの他、尾形や尾張りも意識して、会用魚を選別をします。
 種用系統と兜巾系統の血を適宜導入しています。
我が家の宇野系らんちゅう 会用の系統
我が家の会用系統の参考魚

 上の写真の魚は、同胎の三歳魚です。
 会用の系統といっても、会用に飼い込んでいるわけではないので、まだ全長60mm弱の小さな魚です。
 尾形や尾の張りの良い魚は、うちに居ると飼い込んでもらえなくてかわいそうなので、
早くに貰われていきます。
 なので、うちでは、そこそこ良い魚を少数選んで別飼いし、ほどほどに大きくしています。
 尾の張り、顔つき、腹の型、長すぎず短すぎない胴・・・ といったところが、会用系統のチェックポイントでしょうか。
 3匹それぞれに顔つき(肉瘤の形)が違うので、見比べてください。



以上の3系統が我が家の筋です。

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