普通、らんちゅう愛好家の間で青水という場合、植物性プランクトンが大量繁殖し、緑色がかった状態になっている飼育水の事を言います。
水換えをして2週間程度経った飼育水
綺麗な緑色をしています。
青水を透明なコップに掬うとエメラルドグリーンのような色をしているのですが、これは飼育水の中を漂う大量の植物性プランクトンが持つ葉緑素の影響で水そのものが緑色に見えるようになっているためです。(植物プランクトンには緑色以外の色素を持つものもいます)
宇野系らんちゅう愛好家が、青水を意識する理由は、宇野系らんちゅうを青水で飼うと、魚の色が良くなるとか、肉瘤が出やすいなどと言われるためなのですが、実際の所、どこまで影響しているのかは、はっきりとわかっていません。
ただ、冬場(冬眠中)、状態の良い青水で飼われているらんちゅうは、緑色の糞をします(結構な量の糞をします)。
コイ科の魚の中には、好んで藻を食べる種類もいますから、青水中の植物プランクトンを摂取することで、多少の栄養にしているのかもしれませんね。
そういった状態で越冬したらんちゅうは、12月から3月半ばまで餌を切っても、痩せたり肉瘤が小さくなったという印象が無いことは事実です。
さて、では、どの様な青水が良いのか、どの程度水換えをせずに青水で飼うのか。というところが難しいところです。
我が家の飼育水の変化を記録してみたので、それをご紹介します。
水換え直後の飼育水
(全換水後、小さい洗面器1杯分の青水を戻しました)
↓
4日後の飼育水
(緑色が濃くなって濾過器が見えにくくなりました)
↓
10日後の飼育水
(濃い青水になりました。魚もあまり見えません。)
我が家の舟(午前中のみ日が当たる)の場合、大体こんな感じで濃くなって行きます。
但し、青水の進行スピードは、
・日光のあたり具合(良くあたるほど早い)
・温度(高いほど早い)
・魚の収容数(多いほど早い)
・餌の種類や与える量(多いほど早い)
などによって変わってきます。
青水飼育の場合も水換えの頻度は、基本的には水の痛み具合で判断すべきですが、
餌をやっているシーズンの場合は、早い人で5日か7日周期、長い人で2週間程度だと思います。
瘤太郎の場合、通常は2週間で、最初の1週間は餌もしっかり与え、8~11日目ぐらいは少し控え目に餌を与え、最後の2日ほどは餌を切って2週間で水を替えます。
ただ、ブクブクの泡がなかなか消えないとか、水の匂いがおかしいとき、あるいは水が濁ってるときなどは、早めに水換えを行うことがあります。
さて、緑色だけど青水なのですが、実は様々な条件で青水の色は変わります。
うっすら白濁するような色の場合は、あまり良い状態ではないと思っていますが、
魚に影響が無い場合の青水の色のバリエーションをご紹介します。
少し茶色がかった青水
青水というよりも赤水?赤潮??
珪藻類が優勢なのかもしれませんね。
魚が死ぬと言われますが、我が家の赤水(?)の場合、魚が死ぬようなことは
ありません。普通に健康な状態で泳いでいます。
ただ、やっぱりあまり気持ちのよい色ではないので、全換水して、綺麗な緑色を
している舟の水を入れたりして緑色の青水になるよう調整したりします。