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2014年10月2日木曜日

色柄のふしぎ

今年、面かぶりを期待して掛け合わせた腹の仔が、全て色変わりをしました。
これが親に使った魚です。
左上がメス、他2匹がオス


そして、こちらが色変わり後の魚達です。


 9割方素赤、腹まで赤い猩々も多くいました。
面かぶりじゃなくて、面白ってのはいましたけどね(^_^;) 逆だろ!!

途中で分離した瘤サバ(フナ尾になったチーム)の魚達も30匹程度いますが、
更紗は2匹ほどで後はほとんど素赤もしくは猩々でした。

うーん、何なんでしょうね。

でも、早い時期にハネて、屋内の水槽に入れていた子たちは、ほとんど白(少し赤が刺している程度)でした。

結局、金魚の色柄って、環境に影響される部分が多いのかもしれませんね。

何匹か残してF2を取ってみるべきかなあ...

2014年9月7日日曜日

兜巾タイプの行き着く先/京都筋宇野系らんちゅうの成長

同胎の兄妹に比べて目先や目幅が無く、胴も丸胴の胡瓜型...
となると、兜巾タイプかな。と期待してしまいますが、
兜巾タイプは、必ずしも肉瘤が発達するとは限りません。
獅子頭やオカメは、それなりに吹いてくるのですが、兜巾型は、
結局、どこもでなかった... なんてこともあったりします。





これら3匹は、いずれも肉瘤の隆起が始まった頃(3歳)は、
兜巾タイプかなあと思ってたのですが、結果は三者三様。

一番上は、シワの多いタイプでした。
でも、背幅感のある魚になりました。

真ん中は、兜巾タイプのようです。大きく高い兜巾を載せて成長中です。

一番下は、残念タイプのようです。結局どこも出ず...ということになりました。
でも、よく見ると、胴の型が兜巾タイプぽくはないですね。

若い魚の先行き(成長途中の兜巾2)/京都筋宇野系らんちゅう

兜巾筋の兜巾と思われる若魚の写真です。

前回の魚に比べて、胴の方が、兜巾タイプっぽいのと、目先・目下の張り出しが控えめなところも兜巾タイプっぽい感じです。
筒伸びとスボケは、兜巾の遺伝子を残すためには、まったくどうでも良い要素なので、気にしてません。もちろん、尾形が良いに越したことはありませんけどね。
でも、普通、よほど甘い選別をしてても、このスボケだったら、間違いなく枝豆サイズまでにはハネてますよね。

アップで撮ってみました。
 兜巾の膨隆が始まっています。
前端部は少し丸みを帯びていて、後端部が幅広になって角張った四角にでている。
これが、膨隆を始めた頃の兜巾タイプの兜巾の特徴的な形です。

しかし...

現時点でこうだからといって、立派な兜巾を持つ魚に仕上がるとは限りません(^_^;)

まあ、タイプから言うと出てきてくれるとは思ってますが、どうなるでしょうね。

2014年7月28日月曜日

らんちゅうの型(かた)とは ~兜巾頭と獅子頭の型(その2)~

肉瘤の上がり方を胴の型で予想する...

普通に考えると関係無いだろうと思うような話ですが、
肉瘤の上がりの良い筋を維持しておられる方の池を見せてもらうと、
この法則が成り立つ場合が多いです。

肉瘤の型と胴の型をセットで考えるメリットは、

1)肉瘤の型と胴の型が一致することで、バランスの取れた魚に仕上がる。

2)胴の型が違うと、餌の与え方が同じでも仕上がり方が違うので、胴の型に合わせて
  餌やりを調整することが可能になる。

3)兜巾頭は肉瘤の発達が遅くなりがちだが、胴の型で見分けておけば、
  こいつは兜巾型だからもう少し待ってみるか...という判断ができる。
  #いつまで経っても上がらない個体も居ますが(^_^;)

と、言ったようなところです。

例えば、兜巾頭型と獅子頭型では、獅子頭型の方が少ない餌で仕上がることが
多いようです。
言い換えると、獅子頭型は餌を付け過ぎると壊れる(腹が出すぎる)ことが多いです。
そのため、獅子頭型と兜巾頭型を同じ舟で飼っていると、獅子頭型が崩れないように
ついつい餌をセーブしてしまいます。
そうすると、兜巾頭型は、その量では足りず、身体も仕上がらず、肉瘤も充実しづらくなります。


そこで、胴の型を見て、兜巾頭型の胴を持つ魚を別に分けることができれば、兜巾頭型の魚にあった餌を与えることができるということです。



さて、兜巾頭型と獅子頭型の胴の型をイラストで表現してみました。


左の獅子頭が胴の後ろ半分が張り出す水なす型の胴を持っているのに対して、
右の兜巾頭は胴の前半分も後ろ半分もさほど太さが変わらないキュウリ型やナツメ型の
胴を持っています。
そして、兜巾頭型は、腹幅が狭い分、背幅の割合が広く見えることから、
単体で見ると、広い背幅を持つ丸胴に見える傾向があります。
胴の側面には柔らかい感じは少なく、パンパンに張っているという印象を持つ
個体が多いです。

兜巾頭型が出る血統の魚を飼育している人は、同じ胎の中で、胴の型を見比べてみて、
キュウリ型・ナツメ型の丸胴っぽい個体がいたら兜巾頭型の魚かもしれない。と思って、
大事にしてくださいね。
数匹に1匹ぐらいは、ぽってりぷるんとした見事な兜巾を乗せる魚に仕上がるかも
しれませんよ。

2014年7月27日日曜日

らんちゅうの型(かた)とは ~兜巾頭と獅子頭の型~

今回もまず写真から。


少しピンぼけですが、同胎(同じ親から同じ時に採った卵の中の2匹)です。
ずっと同じ舟で飼育してきて、全長もほぼ同じです。
今、4歳かな?(多分)
尾を見れば分かる通り会用に残した魚ではありません。


この2匹で、獅子頭(ししがしら)の体型と兜巾頭(ときんがしら)の体型の
説明ができそうなので、写真に撮ってみました。

ちなみにこの子達の親は、メスは獅子頭系統の獅子頭。
オスは兜巾頭系統の獅子頭でした。
もちろん両親とも宇野系らんちゅうですが、血は少し遠い(10代ぐらい前に共通の
祖先が居る程度)です。

左の子は、獅子頭になるタイプです。
目下や吻端の肉瘤が膨らんできているのがわかると思います。
右の子は、兜巾頭になるタイプです。
左の子に比べて目下や吻端の肉瘤の発達が乏しく、兜巾の土台も小さいです。

顔つきがこの程度まではっきりしてくれば、顔つき(肉瘤の付き方)だけで獅子と
兜巾を見分けることができると思いますが、これをもっと早い段階で見分けるには、
胴の形の違いに注目して見分ける必要があります。

左の子の胴の断面は、水入り風船をボテッと置いたような感じで、横っ腹が横に張り出して
いて、背出しよりも腹じまいに掛けて水ナス型に膨らんでいっています。
これに対して、右の子の胴は、パンパンになったハムのように背出しから腹じまいに
掛けての変化が無く、ズンドウのようになっています。
(微妙な違いなので見分けるのは難しいと思いますが)

この体型の違いは、肉瘤が発達する前から同じですので、獅子タイプと兜巾タイプを
区別するときに役に立ちます。
(もちろん、兜巾体型なのに獅子になったりすることもありますが、その場合、何となく
バランスの悪い魚に仕上がっていくと思います。)

2014年5月6日火曜日

宇野系らんちゅうの顔と肉瘤のあれこれ

小さな明二歳の記事が続いたので、今日は迫力のある写真を見ていただきたいと思います。
水換えがてら撮影した我が家の会用血統の写真です。

全て同胎の兄妹で、体長(口先から尾筒の先まで)60~70mm程度です。
兜巾の形や側(がわ:目の下、ほっぺた)の肉瘤の形が色々なのでご覧ください。

左:獅子頭・なつめ型、目下の肉瘤の張り出しが良い
右:獅子頭、水なす型、兜巾がフンタンに流れている



左上:獅子頭・水なす型、目下のスッキリしたタイプ
中央:龍頭・水なす型
右下: 獅子頭・水なす型、丸兜巾、胴が良い


面更紗
左右は龍頭気味、中央は兜巾タイプ


少し龍頭ぎみの獅子頭


スッキリした顔立ちの面更紗
ベタ赤のヒレが美しい
面更紗としては背幅を見せる


兜巾タイプの(ほぼ)面かぶり
こちらもベタ赤のヒレが美しい


どの魚も魅力的な顔をしてますでしょ(^_^)

吻端(フンタン)の飛び出し具合はどの魚も同じような感じですが、側(がわ)の張り出し具合や兜巾の形は色々ですよね。

獅子頭、兜巾頭、龍頭、おかめ頭...  全て揃ってるんじゃないでしょうかねえ(^_^;)

とある宇野系の魚を1ペア導入してから4世代兄妹掛けを繰り返し、ようやくイメージに近い仔を出せるようになってきました。

とは言え、肉瘤、目幅、首の付き方、背幅、腹形、尾筒などのパーツが、全て種親として納得できるレベルに揃っているのは、ほんの数匹です。
 綺麗な尾を持つ魚だけを選別してしまっていたら、 余程の幸運の持ち主で無い限りそんな魚は残らないでしょうね。

なので、瘤太郎は種親用は尾を一切構わずに選別を行っています。

2014年5月3日土曜日

宇野系らんちゅうの楽しみ方(前掛かりの効いた尾)

らんちゅうの鑑賞のポイントをざっくり分けるとしたら、頭(肉瘤)、形(胴)、尾 、色柄ということになると思いますが、瘤太郎の場合、頭や形が優先で、尾に関してはあまり気にしていません。
そもそも品評会に出品することよりも、良い種親を残すことの方が面白いと思っているので、種親にとって大事なこと(=頭や形)を優先しています。

もちろん「良い種親」は、「良い魚」を産ませるために存在するわけで、「良い魚」は「良い尾」を持っているべきだと思います。
で、あれば、種親も尾を重視しなければならない...と考える必要がありそうなのですが...
瘤太郎の経験では「尾」は、遺伝の振れ幅が大きいパーツですので、尾の悪い親からでも、尾の良い仔がでてきます。(逆にバリバリの尾の親でとっても、ヘロヘロの尾の仔がいたりします)

そのため、種親選びでは、遺伝の振れ幅が小さい「頭」や「形」を優先し、産まれた仔魚の中に、尾の良いのがいたら、ピックアップして会用に育てるというスタイルでやっています。

ちなみに、尾が良いということでピックアップした会用の魚でも、胴や頭の質が良いと思ったら、会用の舟から種用の舟に戻したりします。
 
と...、前置きが長くなりましたが、まあ、宇野系らんちゅうの育種という面では、尾はさほど重要視していないのですが、それでも尾の良し悪しを見分ける眼力は養っておきたいものです。

今日は、選別の時に面白い魚がいたので写真を撮っておきました。


前回の記事と同じ種用の舟に居た仔なのですが、前掛かりの効いた張りの良い尾を持つ仔です。

「前掛かり」とは、尾の一番前の軟条が付け根から少し前に向いて伸び、途中からカーブを描いて後ろに流れる状態を言います。
写真の魚は、矢印の当たりまで前にせり出しているのがわかると思います。

宇野系の場合、必ずしも前掛かりが効いている必要は無いと思うのですが、協会系では品評会に持っていく魚の場合、前掛かりが効いた張りの良い尾を持つことが重視されています。

宇野系でも品評会用の魚を創ることを主眼としている愛好会では、前掛かりの効いた尾を持つ会魚が評価が高いようです。

ちなみに、下の魚(同胎)も開きの良い尾を持つ魚ですが、
あまり綺麗な尾とは言えないように思います。


 なんというか... 単に開き過ぎというか、でかいだけというか...
筒の間延びもアンバランスの原因の1つだと思います。

上の魚も、現時点では、体の大きさに対して少し尾が大きいようですが、
いずれ体が大きくなってきたらバランスが取れ、綺麗な尾を持つ魚になると思います。
しかしながら、下の魚は、あまり良い魚にはならないと思います。
微妙ですが、やっぱり尾形も、ちょっとした良し悪しのポイントのようなものがあるのでしょうね。

2014年4月29日火曜日

明二歳の宇野系らんちゅう(魚の見分け方)

前回に引き続き明二歳です。


前回の記事の仔達とは別の両親から産まれた仔です。
こちらの腹の方が、少し長手の仔が多いようです。

同じ魚達の別の写真がこちら↓





どれが何番の仔か分かりますか?

どの仔も長さは同じぐらいなので、

背幅、腹形、頭部の形やメの付き方などで見分ける必要があります。

もちろん、スボケが1匹と、

尾がくろそぶになってるのが1匹いるので、

それらはわかりますよね。

残りの4匹は背、腹形、頭部の形などで見分けてください。

こっちよりこっちのほうが背幅がある。とか、
こっちの方が腹付きがふっくらしてるとか...
そういう違いを見分けながら、1匹1匹の個性を理解することができれば、
後は残せる数を考えて残したい魚を残せば良いだけ。ということですね。

この6匹の中で、どれを残すか(どれが好きか)は、人それぞれで良いと思います。

2013年10月20日日曜日

宇野系らんちゅうのスタンダードとは?

あなたにとっての宇野系らんちゅうの魅力ってなんですか?

面かぶりや腰白など、鮮やかな赤と白に染め分けられた色柄の美しさですか?

それとも、獅子頭や兜巾頭などの肉瘤の美しさ?

あるいは優雅な泳ぎ?尾形?

いやいや、見た目だけじゃなくて、血統を意識したブリーディングが面白いんだ。とおっしゃる方も多いかもしれませんね。(瘤太郎もこのタイプです)

瘤太郎は、偉大な先達である宇野仁松氏が遺された血統が、数十年の時を経て、様々なスタイルで愛されていることこそが宇野系らんちゅうの魅力だと考えています。

逆に、瘤太郎は、「宇野氏の魚」がどういったものだったのかについては、あまりこだわっていません。
何故かと言うと、もう今となっては、宇野氏の魚のことを体系的に調べていくのは無理だと考えているからです。

宇野氏の魚だといわれる写真が何枚か残っているようですが、その何枚かの写真が宇野氏の魚の全てを語っているとは思えません。
宇野氏だって、色々なタイプを楽しまれておられた可能性がありますよね。
年代によって飼っておられたらんちゅうのタイプが違っていた可能性だってあります。
今、残っている写真は、ある一瞬の「記録」でしか無いと思うんです。
宇野氏と交流のあった方が、それぞれに思い出話の内容が違うのも、そういう背景があってこそなのではないでしょうか。

宇野氏が、らんちゅうを極めた方なのであれば、1つのタイプに固執したのではなく、色々なタイプを育ててみた中で、らんちゅうの軸やバリエーションを見出して行かれたのではないでしょうか。
だからこそ、沢山の人に慕われたのではないのでしょうか...

もし、そうなのであれば、その「色々なタイプのらんちゅうから見出した軸やバリエーションを体系的に書き残したもの」が見つからない限り、 宇野氏の魚を整理をすることは無理だと考えています。

でも... だからこそ、今、多様に広がって楽しまれている宇野系らんちゅうを見ながら、氏と同じように「自分なりの軸やバリエーション」を見つけていくことが楽しいのではないでしょうか?
この楽しみがあるから、宇野系らんちゅうを特別ならんちゅうとして魅了される方が多いのではないでしょうか。

私が宇野氏について考えているのは、それだけです。

本当は、「宇野系」って何?と聞かれても明確な定義ができないから、 このブログでは「宇野系」という言葉は使いたくなかったんです。
だけど、ネット検索などのことを考えると「宇野系」というキーワードを使わざるを得ないので、使わせていただいています。
その辺りの心情をお汲み取りいただければと思っています。

●宇野系らんちゅうのスタンダードとは?

さて、話をこの記事のテーマに戻したいのですが、「様々なタイプとして楽しまれていることこそが宇野系らんちゅうの魅力」と考えた場合、宇野系らんちゅうのスタンダードって何なのでしょうか?

答えは簡単...

「宇野系らんちゅうのスタンダードを1匹の魚で定義することはできない」

それが答えなんじゃないでしょうか。



あえて、今、各地で楽しまれている様々な宇野系らんちゅうに共通する「スタンダード」を考えるなら...
「多様な魅力を追求する」

ということぐらいでしょうか。

そうなると、見た目のスタンダードというより考え方のようなものになっちゃいますね。

それぐらい、宇野系らんちゅうというのは、見た目に関しては多様であると思っています。

例えば、色柄については、猩々、素赤、腰白、面かぶり、黄頭など多様な模様があり、ベタ赤のヒレを上とするといったようなマニアックな楽しみ方もありますよね。

肉瘤は、まったく出てないのはさすがに宇野系としてはNGだと思いますが、オカメタイプは兜巾を持ちえませんし、兜巾タイプの吻端は控えめです。
吻端がなければダメとか兜巾がなければダメというものでも無いように思います。
「獅子頭らんちゅう」 ですから、「獅子頭が基本」ということはできると思いますが、それだけだと宇野系の多様性は半減しちゃいますよね。
獅子頭としてはどう、オカメ頭としてはどう、兜巾頭としてはどうというように、考えるほうがよさそうです。

胴のつくりも、長手もあれば丸手もあり、峰を気にしない系統(というよりも峰の立つ華奢な感じを魅力的とする系統)、峰を嫌う系統など相反する要素もあります。

尾形にしても、小さく可愛い尾が良いという系統もあれば、前掛かりが効いて張りの良い尾が上という系統もあります。



このように、見た目(表現型)に関しては、「これが宇野系」と決めることはできない状況です。

共通しているのは、らんちゅうの多様な魅力に幅広く目を向け、それぞれの要素をより良く改良していくことだと思います。

で...

上の文章に出てきた「それぞれの要素をより良く改良していく」ための「それぞれの基準」が、宇野系らんちゅうのスタンダードになりうるものなのだろうと思います。

オカメタイプならオカメのスタンダードとして、どのようなものを理想とするか。
兜巾タイプなら、どのような要素がどうなっていればより理想的なのか...を考えるということです。

別の機会に書きたいと思っていますが、兜巾は、「大きさ」だけでなく、「肌質」や「膨隆感」といった要素でも評価することができます。
そういったことを、「これについてはこういうものを上とし、こういうものをより上とする」といったようなことをスタンダードとして決めていって点数化していけると、スタンダードに照らしあわせた評価ができるようになります。

スタンダードは、あくまでも評価のための採点基準を決めるということですから、評価の土台となる価値観が違えば採点基準も変わって当然です。

前掛かりが効いて、泳いでもしならない尾が良いと考えるか、泳ぐいだときに、ふんわりと丸みをもってしなり、尾先をしゃなりしゃなりと振り込んで泳ぐ尾が良いと考えるか、で、基準=スタンダードは変わります。

ここまで多様な表現をするようになった「宇野系らんちゅう」について考える場合、「スタンダード」を、それしか認めないという「排他的」なものとして定義するのではなく、我々の評価方法はこうである。という基準を明確にするための「個々の価値観の表現方法」として利用するのが良いのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、宇野氏は、今わかっている限りにおいては、自身の考えるスタンダードというものを後世に伝えられるようにして残すことをされなかったようです。
それが、そういうことに興味がなかったのか... 色々な魚を扱われていたからスタンダードを決める必要を感じておられなかったのか... 時とともに宇野氏自身の考えが常に変化しておられたからなのか... 今は知るすべはありません。

それ故に、氏の言葉の一端を持ちだして、これが宇野のスタンダードというのは適切では無いように思いますし、ほんの一瞬を写しとっただけの写真についても同じだと思います。
(短い一言でも1枚の写真でもそこから読み取れることは沢山あると思うので、それは役立てればいいのでしょうけど、あくまでも沢山の中の1つでしかないということも理解しておく必要があるんだろうなあ。と考えています。)

それよりも、今、宇野系らんちゅうを楽しんでいる人々が、共通に持っている「多様な魅力を楽しみながらより良い魚を創っていく」という部分を尊重し、自分なりの「スタンダード」を表現し、多くの人が「いいね」と言ってくれるスタンダードを考えていくことが、我々世代の努めなのではないでしょうか。


猩々と面かぶりを1つのスタンダードだけで残し伝えていくことは不可能です。

猩々には猩々のスタンダード、面かぶりには面かぶりのスタンダードが必要ですよね。

そのようなスタンダードを多く作っていき、多様な魅力に満ち溢れる宇野系らんちゅうを残していけるといいですね。

2013年8月24日土曜日

柄物:面かぶり(会用系統三歳)

我が家にいるランチュウは、9割以上が素赤と猩々です。

はっきりわかってはいないのですが、白は優性遺伝?という説もあるので、
基本的に「種は素赤」と考えていますので、更紗は、会用やペット用に
あげてしまう事が多く、ほとんど残りません。

それでも、役物の柄だと残しておくこともあります。

面かぶり 宇野系らんちゅう

 上は、会用系統の三歳。面かぶりっぽく出たものです。
下の魚のほうは、尾先まで赤い「ベタ赤の尾」。胸鰭も先まで赤いです。
右の頬に若干白が差していますが、ほぼ面かぶり。

上の子は、ヒレ先を少し洗っていますが(ヒレ先が白くなってる)、
頭部は顎のしたまで真っ赤です。

同胎ですが、上がメス、下がオスなら 来年一腹とってみましょうかねえ。

そもそも、らんちゅうを始めたきっかけは、フンタンプルプルの面かぶりの
魚を見る機会があって、なんてキュートなんだ!と思ったからなんです。

今は、胴の質だ、兜巾の肌だとか、マニアックなことを言ってますが、
やっぱり紅白の面かぶりランチュウは、それだけで華になる良さがあります。

色柄の美しさを楽しむのも宇野系ランチュウ・京都筋ランチュウの多様な
楽しみ方の一つですから、スペースに余裕があれば、面かぶり系統も
やってみたいですよね。

ちなみに、面かぶりや更紗は、深みのある赤と、パール感のある白が
いいですよね。
もちろん、ベタ赤のちび尾。
フンタンボンボンの龍頭もいいですね。

そして、面かぶりを美しく見せる上で、何よりも大切なのは、
頭の長さと胴の長さの比率。

1 : 1.5ぐらい?

長すぎず、短すぎず、がいいですね。


それと、目幅と側の張り出しがしっかりしてるほうが良いと思っています。
腹幅より頭部が細い面かぶりも、好きになれません。