2015年3月14日土曜日

京都筋宇野系らんちゅうの選別 : 背の太さと高さ

冬眠明けの二歳です。


 左上で2時方向を向いている魚は、一見背を太く見せますが、背の高さでごまかしている魚です。

 単に体高が高いというよりも、背の筋肉が太く大きいので、背がこんもりと盛り上がっているような構造になっています。

背だし(後頭部と背の境目)がかなり鼻先の方へ突っ込んでいるのがわかるでしょうか?

背の筋肉が嫌な感じに持っている(盛っている)魚の特徴です。

この角度ではわかりにくいですが、目幅はそこそこあるのですが、頭蓋骨(おでこ)が細いです。

こういうタイプは、上見では、背が太く見えるので、胴を重視する選別の場合、良魚とされることもあるようですが、どうでしょう...
親になり、兜巾が膨隆してくると背だしの欠点を隠し、 目下が張り出してくると、頭蓋骨の細さを隠してしまうため、より一層、良い魚に見えてくるようになります。
 でも、個人的にはあまり点数の良い魚ではありません。

背の筋肉は「大きく太く」ではなく「低く平たく」なって欲しいのです。

そのためには、頭蓋骨のおでこも広くなければなりません。

この魚のような魚を当歳、二歳の頃に、背の筋肉が盛った魚として認識し、それを分かった上で飼育していかなければ、上から見ると太く見えるけど、少し角度が変わると、なんか嫌味のある魚が多くなってしまうのではないかと思っています。



微妙な違いですが、 上の二匹の背の筋肉の付き方の違いが、わかるでしょうか?
(ちょっとピンぼけなので、また写真撮っておきます)

そろそろ始動と思ったけど、寒波襲来...

冷たい雨の降る週末が続いていたのですが、先週の日曜日は寒さも和らぎ雨も上がったので、大事な舟から順番に丸洗いをしました。

土日も仕事の状況が続き、冬の間まったく世話ができず、明二歳の舟は波板で蓋をしたままだったため、相当ひどい状況を想定していましたが、明二歳のひと池で、何匹かダメになってましたが、後は何とか冬越ししたみたいです。


親魚

ただ、その後また寒波が来てしまいましたね。
水曜日の夜は雪が積もっていました。

別系統の親魚(オス)
冬眠明けでも肉瘤がしっかりしてますね


お彼岸を過ぎれば、少しは過ごしやすくなるでしょうか...

今シーズンも、ぼちぼちマイペースになると思いますが、よろしくお願いします。

2015年3月1日日曜日

京都筋宇野系らんちゅうの飼育(3月)

3月1日です。

昨日は、関西でも春一番が吹いたとのこと。(結構寒かったんですけど...)

ただ、このところ少し春めいた温かい日もあったので、庭の野梅のつぼみがほころび始めました。


写真は、結構咲いてますが、まだ2分から3分咲きという感じです。

野梅が咲いたら、我が家のらんちゅうもシーズンインです。

天気が良ければ、舟の丸洗いをしたかったのですが、今日は雨が強いので延期します。
でも、これからどんどん日差しが強くなっていくので早めに水換えをしたいですね。

今冬は、舟に波板をかぶせたりして寒さ対策をしたせいか、明け二歳も立鱗になったりせず、
明け三歳以上も順調だったので、結局途中での水換えをしませんでした。
(仕事が忙しくて世話ができなかったというのもありますが...)


順調に立ち上がってくれれば良いのですが...
来週は、必ず水換えしなければ...

晴れますように(願)

コケ取り要員量産中(孵化)

月曜日の未明に産卵したアルビノブッシープレコですが、木曜日には孵化していました。
水温27℃で、孵化まで要する時間が3~4日といったところでした。


土管の中に産み付けられて孵化していたのですが、受精しなかった卵がカビてきていたので、
稚魚だけ取り出しました。
全部で50個ぐらいの卵があったと思うのですが、そのうち孵化したのが20匹、発生は続いたけど孵化できない(卵から出られない)のが5個、残りが未受精卵といった感じでした。

上の写真では左上に集まっているのが健康な稚魚で、右下の方、白っぽくなっている稚魚は孵化後にダメになったやつで、卵のままのものは殻が破れずに孵化できないようです。
(見た限り、発生は順調に進んでいるようなのですが...)

正直、土管の壁面にもう少し整然と卵を並べる(敷き詰める)様に産卵するのかと思っていましたが、いわゆるスジコのような卵塊のまま土管に付着してました。
そのため、中の方の卵は酸欠のような状態になるのか、受精しにくいのか、死卵が多かったです。

産卵後、1日半ほど経ったところでメスが土管から出て行ったので、土管を取り出し、卵を守っているオスも出して、土管だけ孵化用水槽に移して孵化させたのですが、その時に、卵を土管から出して、水通しの良い状態で付加させる方が良いのかもしれません。

 ・ ・ ・ ・ ・
 孵化した稚魚の大きさは、らんちゅうで言えば、最初に尾で選別するときぐらいの大きさです。
ただし、巨大なヨークサックをつけています。また、頭が異様に大きいですね。
とりあえず、


これだけ大きなヨークサックを付けていれば、孵化直後の育成は楽でしょうね。
6日ほど放置して、ヨークサックがなくなる頃に、ベビーブラインシュリンプとプレコ用のタブレットを与えて見る予定です。
らんちゅうが青子になる頃には、調度良い大きさに育ってくれそうです。

2015年2月23日月曜日

コケ取り要員量産中

らんちゅうについては目幅と頭蓋骨の幅の話でも書いてみたいと思っているのですが、イラストなどの準備がなかなかできません。

さて、今日は、らんちゅうではないのですが、今シーズンのらんちゅう飼育に役立てることができないかと、研究中(?)のアルビノブッシープレコの話題です。



ご存知、熱帯魚のブッシープレコのアルビノですが、プレコといっても成魚で全長10cm程度とあまり大きくなりません。
それでも、せっせと苔を食べてくれます。

このアルビノブッシープレコを水槽で繁殖させ、水温が20℃を越える期間、青子から黒子期のらんちゅうの舟に泳がしておけば、苔に絡まって落ちる事故が減るんじゃないかと思っています。


協会系や普通の宇野系では、水換えを頻繁にするので、苔で悩まされることが少ないと思いますが、我が家のように青水で飼う場合、どうしても舟の壁面に苔が生えます。

毛足の短い苔なら良いのですが、ヒョロヒョロとたなびく苔が伸びてくると、それに絡まって落ちたりしちゃうんですよね。

それを、このアルビノブッシープレコチームに防止してもらおうかという話です。

ブッシープレコは、ヤマトヌマエビぐらいのサイズでも食べないので、 ピーナツの粒ぐらいに成長した青子なら一緒に飼えると思います。
本当は、冬眠期間中の苔を食べてくれるとありがたいんですけど、熱帯魚なので、それは無理ですよね...

上の写真は、本日、産卵をしたペアです。(26.5℃)
左がオス、右がメスで、メスの右にオレンジ色の粒が卵です。
30個ぐらいあります。
4日ほどで孵化します。
イワナの卵ぐらいの大きさです。孵化稚魚も結構な大きさ(大きなヨークサックを付けて孵化します)

さて、無事に育つでしょうか...

2014年11月7日金曜日

忙しくて世話ができないときの飼い方

皆様、ご無沙汰しております。

9月下旬から忙しくなって週末も休みが取れない状態が続いており、
隔週の土曜日の午前中に何枚か水換えをして、事務所に出てくるというような状況が続いています。
場合によっては、3週間(20日程度)水換えをしていない舟もあったりします。

そういう状況では、青水も深くなり、魚の様子がわからなくなるので、どうしても餌を控えるようになります。

10月の31日間のうち、餌を与えられた日は、10日ほどかもしれません。


やっぱり魚は痩せていきますね。特に肉瘤が寂しくなっていきます。


瘤太郎の場合、忙しすぎて十分な世話ができない時は、良い青水を保って植物プランクトンを食べさせることで飢えを凌がせ、給餌による水質の悪化を防いで水を持たせるようにしています。

とは言え、青水が濃くなると、水の状態を把握しにくくなりますから、まだ大丈夫だろうと無理をすると、病気の少ない我が家でさえ、救ってみたら赤斑が出ていたりすることもあります。

そういう場合、水換えをしてやれば赤斑も消えて元気になるのですが、手遅れになると潰瘍になったりして、落ちてしまう魚もいるので注意が必要ですね。

1ヶ月ぐらい世話ができないな。と、わかっている場合は、水換えをして、3日ほど餌を控え目にやりながら青水を作り、その後は、餌を切って放っておく。ぐらいの飼い方をすることもあります。


青水ができず、白濁していくような場合は、無理してでも水換えをしますね。
白濁が必ずしもわるいのかどうかはわかりませんが、やっぱり白く濁っていると何となく不安になります(そういう水は大抵変な匂いもしますし)。

11月の終わりには忙しさのピークも終わると思いますが、その頃になったらもう冬眠ですよね(^_^;)

今年は9月頃までは、当歳を良いペースで飼っていたので、例年より少し大きめにして越冬できると思っていたのですが、その後1ヶ月餌を与えられなかったので結局いつものようにピーナッツの鞘程度の大きさでの越冬になりそうです。

世間は品評会シーズンでしたが、日曜日がほとんど潰れているので、結局何処の会にも行けませんでした。


しばらく更新してないけど、どうしたん?と言われることが多くなってきたので、状況報告がてら
忙しさを無理やりランチュウの話にこじつけて書かせていただきましたm(_ _)m





二歳魚です。(左右の写真は同じ2匹です。)
品評会に行くなら出品しても良いかなと思っていた魚です。

10月末に撮影した写真なので、9月頃よりも痩せてしまいました。
本当は10月の間もしっかり赤虫を与えてやってれば、肉瘤ももう少し膨らんだかもしれません。

まあ、ほとんど餌を与えてやってないわりには、健康的なのは、青水の状態が良く、青水を通して最低限の栄養を摂取していたのかもしれませんね。
あと、青水飼いが長くなると、色が良くなってくるように思います。

2014年10月2日木曜日

色柄のふしぎ

今年、面かぶりを期待して掛け合わせた腹の仔が、全て色変わりをしました。
これが親に使った魚です。
左上がメス、他2匹がオス


そして、こちらが色変わり後の魚達です。


 9割方素赤、腹まで赤い猩々も多くいました。
面かぶりじゃなくて、面白ってのはいましたけどね(^_^;) 逆だろ!!

途中で分離した瘤サバ(フナ尾になったチーム)の魚達も30匹程度いますが、
更紗は2匹ほどで後はほとんど素赤もしくは猩々でした。

うーん、何なんでしょうね。

でも、早い時期にハネて、屋内の水槽に入れていた子たちは、ほとんど白(少し赤が刺している程度)でした。

結局、金魚の色柄って、環境に影響される部分が多いのかもしれませんね。

何匹か残してF2を取ってみるべきかなあ...