面かぶりを狙って交配した卵。
9割がフナ尾など、波瀾万丈で、血迷ってフナ尾を瘤サバなどといいながら、
育てしまっている状況ですが、
そろそろ色変わりが始まりました。
で...
その結果ですが...
あれ...
おや...
なんで...
瘤サバチーム約20匹、らんちゅうチーム約40匹の中で、
3分の1ほどが色変わりをしていますが、今のところ全部素赤なんです(X_X)
素赤同士を掛け合わせた他の舟では結構更紗がでてるのに、
なんであえてこの面かぶり狙いの舟だけが素赤ばっかりなの?
上の写真の色変わり中の魚も多分素赤ですよね...
らんちゅうの柄は、コントロールできないということは、何となく理解してましたが、
ここまで期待はずれってのもなあ...
さて、瘤サバチーム、匹数が少ないこともあって、我が家の当歳の中では、成長が早いです。
なんだかだるまメダカみたいに見えますか? (^_^;)
2014年8月29日金曜日
2014年8月25日月曜日
瘤太郎的・宇野系らんちゅうの用語解説(背なり)
背なりというのは、横から見た時の背中のラインのことで、ラインが良い時は「背なりが美しい」とか「綺麗な背なり」というように表現します。
最近は、宇野系に限らず協会系においても背なりを意識する人が増えてきているようです。
協会系では、背出しから1文字に伸び、腰から尾筒に掛けて適度な丸みを持って下ろすような背なりを好む人が増えているのではないでしょうか。
さて、イラストを見ながら話を進めたいと思います。
宇野系らんちゅうで、良く見る背なりは、2と4と5です。
1は、一部の愛好家の一部の血統でしか見られないタイプだと思いますが、体高を抑え、フラットな背なりを持つタイプです。
腹も必要以上に丸くなっておらず、とにかく体高がコンパクトです。
この背なりで、骨格と筋肉の形を改良していくと、充実した背幅を持つ魚に仕上がっていきます。
また、首が上向きにつきやすい背なりなので、顔も良くなります。
ただ、体全体のシルエットを小さく見せてしまう という面もあるので、迫力のある魚を育てようとすると、難しいかもしれません。
そのため、腹型の良い魚を選び、形の良い肉瘤を載せていくようにして見栄えを演出する必要があります。
2は、良く見るタイプの魚です。
背出し(背中と肉瘤の境目)から少し斜め上方向に背が伸び、さほど高くなく適度な丸みをもって筒へと流れていくような背なりです。
バランスの取れた魚に仕上がるタイプが多いです。
3は、首高やゴツと呼ばれる背なりです。へ腰という場合もあるようでうs.
背出しの後ろで、盛り上がったように背が高くなります。
この部分を上から見ると、背幅が付いているように見えますので、上見重視で選別すると、
ついつい残してしまう魚です。
ただ、ゴツがある魚は、成長とともに、その部分がどんどんいびつになっていく場合があります。
瘤太郎は、基本的には残しません。
というよりも、当歳から2歳をスローペースで飼育すると、ゴツになる魚が少ないように思います。
4は、腰高の背なりです。
このタイプが主流となっている宇野系愛好会も多いです。
このタイプは、筒元を太く出しているように見せる魚が多いです。
上見で筒の太い魚を意識して選別していると、良く残ってしまうタイプです。
5は、昔から「柘櫛のような背」として、らんちゅうの基本のように言われてきた背なりです。
吻端部から大きく弧を描くようなラインで、腹側も丸くなっている場合が多く、体高があります。
6は、背の途中に凹みがある背なりで、軽いものであれば選別でハネずに残す人もいるようです。ただ、このようになる魚は、背骨が湾曲している場合が多いので、瘤太郎は早い段階でハネます。
宇野系の愛好家の会話の中で、時々、「背を抑える」という話が出てくることがありますが、
このように変にへこんでいる魚のことを言うのではなく、1もしくは2のように低く出て素直なラインで腰へとつながるような背なりを、「低く抑えた背」といいます。
最後に、写真を...
「良い魚」として紹介するわけではないです。たまたま手元にあった写真です。
2歳で、頭から尾筒までが100円玉を2つ並べたぐらいです。
基本的には上のイラストでは2に該当する魚ですね。
ただ、4歳、5歳と成長する過程で、体長が伸び、大きな兜巾を乗せてくると、
1に見えるようになる場合もあります。
こちらの写真の魚↓は、1に近いですかね。
ただ、ちょっと腹が垂れてますね。
餌を付けた時に、腹が下へ垂れて膨らんでいるような状況を、
「腹が食い下がっている」 と表現することがありますが、
この魚はそんな感じですね。(実際には餌を食べた直後なんだろうと思いますが)
最近は、宇野系に限らず協会系においても背なりを意識する人が増えてきているようです。
協会系では、背出しから1文字に伸び、腰から尾筒に掛けて適度な丸みを持って下ろすような背なりを好む人が増えているのではないでしょうか。
さて、イラストを見ながら話を進めたいと思います。
宇野系らんちゅうで、良く見る背なりは、2と4と5です。
1は、一部の愛好家の一部の血統でしか見られないタイプだと思いますが、体高を抑え、フラットな背なりを持つタイプです。
腹も必要以上に丸くなっておらず、とにかく体高がコンパクトです。
この背なりで、骨格と筋肉の形を改良していくと、充実した背幅を持つ魚に仕上がっていきます。
また、首が上向きにつきやすい背なりなので、顔も良くなります。
ただ、体全体のシルエットを小さく見せてしまう という面もあるので、迫力のある魚を育てようとすると、難しいかもしれません。
そのため、腹型の良い魚を選び、形の良い肉瘤を載せていくようにして見栄えを演出する必要があります。
2は、良く見るタイプの魚です。
背出し(背中と肉瘤の境目)から少し斜め上方向に背が伸び、さほど高くなく適度な丸みをもって筒へと流れていくような背なりです。
バランスの取れた魚に仕上がるタイプが多いです。
3は、首高やゴツと呼ばれる背なりです。へ腰という場合もあるようでうs.
背出しの後ろで、盛り上がったように背が高くなります。
この部分を上から見ると、背幅が付いているように見えますので、上見重視で選別すると、
ついつい残してしまう魚です。
ただ、ゴツがある魚は、成長とともに、その部分がどんどんいびつになっていく場合があります。
瘤太郎は、基本的には残しません。
というよりも、当歳から2歳をスローペースで飼育すると、ゴツになる魚が少ないように思います。
4は、腰高の背なりです。
このタイプが主流となっている宇野系愛好会も多いです。
このタイプは、筒元を太く出しているように見せる魚が多いです。
上見で筒の太い魚を意識して選別していると、良く残ってしまうタイプです。
5は、昔から「柘櫛のような背」として、らんちゅうの基本のように言われてきた背なりです。
吻端部から大きく弧を描くようなラインで、腹側も丸くなっている場合が多く、体高があります。
6は、背の途中に凹みがある背なりで、軽いものであれば選別でハネずに残す人もいるようです。ただ、このようになる魚は、背骨が湾曲している場合が多いので、瘤太郎は早い段階でハネます。
宇野系の愛好家の会話の中で、時々、「背を抑える」という話が出てくることがありますが、
このように変にへこんでいる魚のことを言うのではなく、1もしくは2のように低く出て素直なラインで腰へとつながるような背なりを、「低く抑えた背」といいます。
最後に、写真を...
「良い魚」として紹介するわけではないです。たまたま手元にあった写真です。
2歳で、頭から尾筒までが100円玉を2つ並べたぐらいです。
基本的には上のイラストでは2に該当する魚ですね。
ただ、4歳、5歳と成長する過程で、体長が伸び、大きな兜巾を乗せてくると、
1に見えるようになる場合もあります。
こちらの写真の魚↓は、1に近いですかね。
ただ、ちょっと腹が垂れてますね。
餌を付けた時に、腹が下へ垂れて膨らんでいるような状況を、
「腹が食い下がっている」 と表現することがありますが、
この魚はそんな感じですね。(実際には餌を食べた直後なんだろうと思いますが)
2014年8月17日日曜日
胴のタイプ~京都筋宇野系らんちゅう
仕事が忙しかったり、雨の日が続いたりで、なかなか魚を見る時間がありません。
水換えの時間を確保できるタイミングがわからないので、餌も控えめになってしまいます...
まあ、品評会に合わせて飼っているわけではないので、ゆっくりでもいいんですけどね。
でも、あまりスローペースで飼っていると、魚のポテンシャルを引き出せなくなりますから、
やっぱりもう少し餌を付けて飼ってやりたいところです。
今、丁度魚が痩せてる(^_^;)ので、逆に肉付きを差し引いた胴の型を見るには良いのかも...
ということで、1枚写真を載せてみます。
同胎(1匹のメスが1回の産卵で産んだ卵の子)の子たちです。
獅子頭の筋から出た兜巾系のボディを持つ雌雄を交配して取った魚です。
どの魚も体長(尾は含まない)45mmぐらいです。
120角のFRP舟に40匹ほどで飼育しています。
餌は2日間与えていません。
それぞれ、何となく雰囲気の違う魚ですよね。
左上の魚は、エラの後ろからふっくらと丸みを持っていて、腹の重心も後ろよりにある感じです。
現時点では、骨格の幅もそれなりにあるし、柔らかみもあるように見えます。
種向きな魚に育ってくれるといいなあ。という魚です。
胴のタイプとしては獅子頭になると思います。
中央下の魚は、骨格が細いように思います。
柔らかみがあるため、腹幅はそれなりにあるように見えますが、背幅などは細く見えます。
このタイプの魚は、成長に伴って、横へ横へと太く変化していって、だんだんと背幅も増してくる魚になる場合もありますが、変化しなければ、単に峰っぽい柔らかい魚で終わってしまうパターンになります(^_^;)
その上の魚は、腹付きの悪い胡瓜型の胴を持つタイプですね。
エラの下からはらじまいまでズンドウになっており、左上の魚のような横っ腹の軟らかさもありません。
ただ、右端の魚と比べると背幅があるように見えます。いわゆる丸胴に見える魚です。
こういうタイプが兜巾型になる場合があります。
ただ、ちょっと目先(フンタン)が長いかな...
兜巾に仕上がる魚は、もっと目先が短くて丸い感じです。
右端は、なつめ型の腹形をもつ小判胴の魚です。
特に特長の無い魚というか...まあ、ボディバランスは良くなりそうなので、
綺麗な肉瘤が乗れば、見栄えの良い魚になりそうですね。
本当は、これぐらいの時期で、中央上の魚は、別の舟で少数で飼って、餌やりにメリハリを付けて飼っていくと本物の兜巾タイプなら、綺麗な兜巾を膨隆させていくと思います。
同じ4匹です。
中央やや左したの2匹の背幅間の違い、わかりますか?
一番下の魚(上の写真の左上の魚)は背中という感じがあるのですが、
その上の魚は、背幅感が無く紡錘形にみえるんですよね...
瘤太郎は、下の魚の方が好きです。
左上の魚が上の写真で兜巾タイプかもと書いた魚ですが、この写真で見ると
ツヤの無い薄い色をしているので、兜巾が大きくなるとしてもツルンとした感じには上がらないかもしれませんね。 脳っぽいヒダヒダの多い感じになるかもしれません。
何となくツルンとした水饅頭タイプの大きな兜巾を持つ魚は、ツヤのある鱗質の魚が多いように思います。
実際、この仔達のメス親は形は兜巾タイプで大きな兜巾を載せていますが、肌の艶のないヒダヒダの多い兜巾でした。
以外と右端の魚が、獅子頭にツルンとした綺麗な兜巾を乗せてくるかもしれません。
水換えの時間を確保できるタイミングがわからないので、餌も控えめになってしまいます...
まあ、品評会に合わせて飼っているわけではないので、ゆっくりでもいいんですけどね。
でも、あまりスローペースで飼っていると、魚のポテンシャルを引き出せなくなりますから、
やっぱりもう少し餌を付けて飼ってやりたいところです。
今、丁度魚が痩せてる(^_^;)ので、逆に肉付きを差し引いた胴の型を見るには良いのかも...
ということで、1枚写真を載せてみます。
同胎(1匹のメスが1回の産卵で産んだ卵の子)の子たちです。
獅子頭の筋から出た兜巾系のボディを持つ雌雄を交配して取った魚です。
どの魚も体長(尾は含まない)45mmぐらいです。
120角のFRP舟に40匹ほどで飼育しています。
餌は2日間与えていません。
それぞれ、何となく雰囲気の違う魚ですよね。
左上の魚は、エラの後ろからふっくらと丸みを持っていて、腹の重心も後ろよりにある感じです。
現時点では、骨格の幅もそれなりにあるし、柔らかみもあるように見えます。
種向きな魚に育ってくれるといいなあ。という魚です。
胴のタイプとしては獅子頭になると思います。
中央下の魚は、骨格が細いように思います。
柔らかみがあるため、腹幅はそれなりにあるように見えますが、背幅などは細く見えます。
このタイプの魚は、成長に伴って、横へ横へと太く変化していって、だんだんと背幅も増してくる魚になる場合もありますが、変化しなければ、単に峰っぽい柔らかい魚で終わってしまうパターンになります(^_^;)
その上の魚は、腹付きの悪い胡瓜型の胴を持つタイプですね。
エラの下からはらじまいまでズンドウになっており、左上の魚のような横っ腹の軟らかさもありません。
ただ、右端の魚と比べると背幅があるように見えます。いわゆる丸胴に見える魚です。
こういうタイプが兜巾型になる場合があります。
ただ、ちょっと目先(フンタン)が長いかな...
兜巾に仕上がる魚は、もっと目先が短くて丸い感じです。
右端は、なつめ型の腹形をもつ小判胴の魚です。
特に特長の無い魚というか...まあ、ボディバランスは良くなりそうなので、
綺麗な肉瘤が乗れば、見栄えの良い魚になりそうですね。
本当は、これぐらいの時期で、中央上の魚は、別の舟で少数で飼って、餌やりにメリハリを付けて飼っていくと本物の兜巾タイプなら、綺麗な兜巾を膨隆させていくと思います。
同じ4匹です。
中央やや左したの2匹の背幅間の違い、わかりますか?
一番下の魚(上の写真の左上の魚)は背中という感じがあるのですが、
その上の魚は、背幅感が無く紡錘形にみえるんですよね...
瘤太郎は、下の魚の方が好きです。
左上の魚が上の写真で兜巾タイプかもと書いた魚ですが、この写真で見ると
ツヤの無い薄い色をしているので、兜巾が大きくなるとしてもツルンとした感じには上がらないかもしれませんね。 脳っぽいヒダヒダの多い感じになるかもしれません。
何となくツルンとした水饅頭タイプの大きな兜巾を持つ魚は、ツヤのある鱗質の魚が多いように思います。
実際、この仔達のメス親は形は兜巾タイプで大きな兜巾を載せていますが、肌の艶のないヒダヒダの多い兜巾でした。
以外と右端の魚が、獅子頭にツルンとした綺麗な兜巾を乗せてくるかもしれません。
2014年8月1日金曜日
あえて残す魚
先日、「らんちゅうの型(かた)とは~兜巾頭と獅子頭の型(その1)および(その2)で、型の話をした時に取り上げた写真が、下の写真ですが、さすがにこれだけのスボケだといくら瘤太郎でも普通は早めにはねます。(一部追記 2014.8.9)
特に右側の兜巾タイプの方は、スボケというより歪んでついてますよね。
それでもこの魚を残していたのは、頭の付き方や胴の型がいかにも兜巾タイプっぽかったからだと思います。
タバコの太さぐらいの頃から人差し指ぐらいのサイズになるまでゆっくりと選別で数を減らしていきますが、それぐらいのサイズの頃に既に兜巾タイプの胴の型の魚として見分けられるぐらいの魚だったということなのでしょう。
今のところ、兜巾タイプとして成長していってますし、兜巾もヒダの無いつるんとした肌質の兜巾になっています。
後は、どこまで膨隆するかでこの魚の質が決まるということですね。
来年の秋ぐらい(5歳の秋)に完成するかな...
1つの腹を残すとき、肉瘤が発達する前に、20~50匹ぐらいに減らしてしまうと思いますし、
肉瘤の膨隆が始まったらどうしても肉瘤の上がってる魚を残して、肉瘤の上がってない魚を軽視する傾向が宇野系愛好家にはあると思います。
上の写真の場合、左の魚のような顔つきをしている魚の方が、置いておきたいと思うのではないでしょうか?
でも、兜巾型は、肉瘤の発達が遅いです。
故に、意識して残していかないと、「なんか肉瘤がでてないからいらないや」ということになって
しまいます。
それを防止するために、魚の胴の型を見て、兜巾タイプであれば肉瘤が出てなくても、我慢して残しておかなければならないのだろうと思います。
2014年7月28日月曜日
瘤さば成長日誌
いつまで続くかわかりませんが、フナ尾チームの様子でもご紹介します。
面かぶり配合のフナ尾(仮称:瘤さば)、順調に成長しております。
尾付けがどうなるんだろうと思ってたのですが、フツーにフナですね(^_^;)
上が兜巾頭型の胴、下が獅子頭型の胴です(なんて、さすがにこのサイズでは
わかりません...)
横見もみたいですか?
こんな感じです。
背なりも綺麗(^_^)
面かぶり配合のフナ尾(仮称:瘤さば)、順調に成長しております。
尾付けがどうなるんだろうと思ってたのですが、フツーにフナですね(^_^;)
上が兜巾頭型の胴、下が獅子頭型の胴です(なんて、さすがにこのサイズでは
わかりません...)
横見もみたいですか?
こんな感じです。
背なりも綺麗(^_^)
らんちゅうの型(かた)とは ~兜巾頭と獅子頭の型(その2)~
肉瘤の上がり方を胴の型で予想する...
普通に考えると関係無いだろうと思うような話ですが、
肉瘤の上がりの良い筋を維持しておられる方の池を見せてもらうと、
この法則が成り立つ場合が多いです。
肉瘤の型と胴の型をセットで考えるメリットは、
1)肉瘤の型と胴の型が一致することで、バランスの取れた魚に仕上がる。
2)胴の型が違うと、餌の与え方が同じでも仕上がり方が違うので、胴の型に合わせて
餌やりを調整することが可能になる。
3)兜巾頭は肉瘤の発達が遅くなりがちだが、胴の型で見分けておけば、
こいつは兜巾型だからもう少し待ってみるか...という判断ができる。
#いつまで経っても上がらない個体も居ますが(^_^;)
と、言ったようなところです。
例えば、兜巾頭型と獅子頭型では、獅子頭型の方が少ない餌で仕上がることが
多いようです。
言い換えると、獅子頭型は餌を付け過ぎると壊れる(腹が出すぎる)ことが多いです。
そのため、獅子頭型と兜巾頭型を同じ舟で飼っていると、獅子頭型が崩れないように
ついつい餌をセーブしてしまいます。
そうすると、兜巾頭型は、その量では足りず、身体も仕上がらず、肉瘤も充実しづらくなります。
そこで、胴の型を見て、兜巾頭型の胴を持つ魚を別に分けることができれば、兜巾頭型の魚にあった餌を与えることができるということです。
さて、兜巾頭型と獅子頭型の胴の型をイラストで表現してみました。
左の獅子頭が胴の後ろ半分が張り出す水なす型の胴を持っているのに対して、
右の兜巾頭は胴の前半分も後ろ半分もさほど太さが変わらないキュウリ型やナツメ型の
胴を持っています。
そして、兜巾頭型は、腹幅が狭い分、背幅の割合が広く見えることから、
単体で見ると、広い背幅を持つ丸胴に見える傾向があります。
胴の側面には柔らかい感じは少なく、パンパンに張っているという印象を持つ
個体が多いです。
兜巾頭型が出る血統の魚を飼育している人は、同じ胎の中で、胴の型を見比べてみて、
キュウリ型・ナツメ型の丸胴っぽい個体がいたら兜巾頭型の魚かもしれない。と思って、
大事にしてくださいね。
数匹に1匹ぐらいは、ぽってりぷるんとした見事な兜巾を乗せる魚に仕上がるかも
しれませんよ。
普通に考えると関係無いだろうと思うような話ですが、
肉瘤の上がりの良い筋を維持しておられる方の池を見せてもらうと、
この法則が成り立つ場合が多いです。
肉瘤の型と胴の型をセットで考えるメリットは、
1)肉瘤の型と胴の型が一致することで、バランスの取れた魚に仕上がる。
2)胴の型が違うと、餌の与え方が同じでも仕上がり方が違うので、胴の型に合わせて
餌やりを調整することが可能になる。
3)兜巾頭は肉瘤の発達が遅くなりがちだが、胴の型で見分けておけば、
こいつは兜巾型だからもう少し待ってみるか...という判断ができる。
#いつまで経っても上がらない個体も居ますが(^_^;)
と、言ったようなところです。
例えば、兜巾頭型と獅子頭型では、獅子頭型の方が少ない餌で仕上がることが
多いようです。
言い換えると、獅子頭型は餌を付け過ぎると壊れる(腹が出すぎる)ことが多いです。
そのため、獅子頭型と兜巾頭型を同じ舟で飼っていると、獅子頭型が崩れないように
ついつい餌をセーブしてしまいます。
そうすると、兜巾頭型は、その量では足りず、身体も仕上がらず、肉瘤も充実しづらくなります。
そこで、胴の型を見て、兜巾頭型の胴を持つ魚を別に分けることができれば、兜巾頭型の魚にあった餌を与えることができるということです。
さて、兜巾頭型と獅子頭型の胴の型をイラストで表現してみました。
左の獅子頭が胴の後ろ半分が張り出す水なす型の胴を持っているのに対して、
右の兜巾頭は胴の前半分も後ろ半分もさほど太さが変わらないキュウリ型やナツメ型の
胴を持っています。
そして、兜巾頭型は、腹幅が狭い分、背幅の割合が広く見えることから、
単体で見ると、広い背幅を持つ丸胴に見える傾向があります。
胴の側面には柔らかい感じは少なく、パンパンに張っているという印象を持つ
個体が多いです。
兜巾頭型が出る血統の魚を飼育している人は、同じ胎の中で、胴の型を見比べてみて、
キュウリ型・ナツメ型の丸胴っぽい個体がいたら兜巾頭型の魚かもしれない。と思って、
大事にしてくださいね。
数匹に1匹ぐらいは、ぽってりぷるんとした見事な兜巾を乗せる魚に仕上がるかも
しれませんよ。
2014年7月27日日曜日
らんちゅうの型(かた)とは ~兜巾頭と獅子頭の型~
今回もまず写真から。
少しピンぼけですが、同胎(同じ親から同じ時に採った卵の中の2匹)です。
ずっと同じ舟で飼育してきて、全長もほぼ同じです。
今、4歳かな?(多分)
尾を見れば分かる通り会用に残した魚ではありません。
この2匹で、獅子頭(ししがしら)の体型と兜巾頭(ときんがしら)の体型の
説明ができそうなので、写真に撮ってみました。
ちなみにこの子達の親は、メスは獅子頭系統の獅子頭。
オスは兜巾頭系統の獅子頭でした。
もちろん両親とも宇野系らんちゅうですが、血は少し遠い(10代ぐらい前に共通の
祖先が居る程度)です。
左の子は、獅子頭になるタイプです。
目下や吻端の肉瘤が膨らんできているのがわかると思います。
右の子は、兜巾頭になるタイプです。
左の子に比べて目下や吻端の肉瘤の発達が乏しく、兜巾の土台も小さいです。
顔つきがこの程度まではっきりしてくれば、顔つき(肉瘤の付き方)だけで獅子と
兜巾を見分けることができると思いますが、これをもっと早い段階で見分けるには、
胴の形の違いに注目して見分ける必要があります。
左の子の胴の断面は、水入り風船をボテッと置いたような感じで、横っ腹が横に張り出して
いて、背出しよりも腹じまいに掛けて水ナス型に膨らんでいっています。
これに対して、右の子の胴は、パンパンになったハムのように背出しから腹じまいに
掛けての変化が無く、ズンドウのようになっています。
(微妙な違いなので見分けるのは難しいと思いますが)
この体型の違いは、肉瘤が発達する前から同じですので、獅子タイプと兜巾タイプを
区別するときに役に立ちます。
(もちろん、兜巾体型なのに獅子になったりすることもありますが、その場合、何となく
バランスの悪い魚に仕上がっていくと思います。)
少しピンぼけですが、同胎(同じ親から同じ時に採った卵の中の2匹)です。
ずっと同じ舟で飼育してきて、全長もほぼ同じです。
今、4歳かな?(多分)
尾を見れば分かる通り会用に残した魚ではありません。
この2匹で、獅子頭(ししがしら)の体型と兜巾頭(ときんがしら)の体型の
説明ができそうなので、写真に撮ってみました。
ちなみにこの子達の親は、メスは獅子頭系統の獅子頭。
オスは兜巾頭系統の獅子頭でした。
もちろん両親とも宇野系らんちゅうですが、血は少し遠い(10代ぐらい前に共通の
祖先が居る程度)です。
左の子は、獅子頭になるタイプです。
目下や吻端の肉瘤が膨らんできているのがわかると思います。
右の子は、兜巾頭になるタイプです。
左の子に比べて目下や吻端の肉瘤の発達が乏しく、兜巾の土台も小さいです。
顔つきがこの程度まではっきりしてくれば、顔つき(肉瘤の付き方)だけで獅子と
兜巾を見分けることができると思いますが、これをもっと早い段階で見分けるには、
胴の形の違いに注目して見分ける必要があります。
左の子の胴の断面は、水入り風船をボテッと置いたような感じで、横っ腹が横に張り出して
いて、背出しよりも腹じまいに掛けて水ナス型に膨らんでいっています。
これに対して、右の子の胴は、パンパンになったハムのように背出しから腹じまいに
掛けての変化が無く、ズンドウのようになっています。
(微妙な違いなので見分けるのは難しいと思いますが)
この体型の違いは、肉瘤が発達する前から同じですので、獅子タイプと兜巾タイプを
区別するときに役に立ちます。
(もちろん、兜巾体型なのに獅子になったりすることもありますが、その場合、何となく
バランスの悪い魚に仕上がっていくと思います。)
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